今回は業者選びのポイントの「メーカー仕様」についてお話ししていきます。
工事契約書の内容は非常に重要です。契約書には工事の要約や具体的な仕様が詳細に明記されていますので、しっかりと読んで標準仕様が満たされているか確認することが不可欠です。
同時に、依頼した業者に対して使用される塗料や塗装手法、そして施工の具体的な進行に関する質問を積極的に行うこともおすすめです。これによって、工事の内容や進捗について深い理解を得ることができ、将来的にトラブルを防ぐ手助けとなります。
メーカー仕様
塗り回数
外壁塗装の基本工程は、下塗り(1回)、中塗り(1回)、上塗り(1回)の計3回の塗りです。下塗りは吸い込みを防ぎ、外壁と新しい塗料をしっかりと結びつける重要な工程です。そして、中塗りと上塗りの2回の重ね塗りによって、耐久性の高い、ムラのない均一な仕上がりが実現されます。これらの工程を省略すると、塗装の耐久性が低下するおそれがあります。この3回の塗りが外壁塗装の基本で、どれか一つでも抜かれると塗装の品質が損なわれます
乾燥時間
外壁塗装では、各工程での塗料が乾燥する時間が通常3~4時間程度かかります。この各層を重ね塗りする際の乾燥時間を『塗り重ね乾燥時間』と呼びます。この時間を守らないと、綺麗に仕上げてもしわやひび割れ、密着不良などの問題が生じる可能性があります。各工程で指定された乾燥時間をしっかり守ることが、最終的な仕上がりの品質を保つために非常に重要です。
塗布量
塗布量もメーカーの標準仕様で規定されています。これは単位面積あたりの塗料の量であり、適切な塗布量を確保することで、塗膜の均一性や耐候性が向上します。十分な塗布量がない場合、塗膜が薄くなり、保護機能が低下する可能性があります。
※一部の業者は塗料を薄めて使用することがあります。こうした被害を未然に防ぐためには、塗装面積に対して必要な塗料の缶の数を確認することが重要です。具体的には、実際に塗料の缶を見て確認するか、メーカーから提供される出荷証明書をチェックすることができます。
これらの標準仕様を確認し、塗料メーカーの指示に従うことで、外壁塗装の品質を最大限に引き出すことができます。」
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